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家づくりに大切なこととは?外部編
2020.3.25

家を作るとき、まずなにを考えますか?大切にしたいことって本当にたくさんあると思います。大きなお金をかけるのですから、それが当然だと思います。たくさんありすぎて何を優先したらいいのかわからない、そんな感覚もあるのではないでしょうか?

大きな家、広々としたキッチン、子ども部屋がたくさん欲しい、縁側が欲しい、みんなでご飯を食べる場所を充実させたい、家事動線をコンパクトに、、など、想いを巡らせるとなかなかの量になるのではないでしょうか。やはりこれから家を建てられる人はむしろその方が普通のことかもしれませんよね。

外に目を向けてみる

僕たちは、その中でも特に外部空間となる庭を大切にしています。なんで外やねん!と思う人も必ずいると思います。住むのは家なんだから、家の中の方が大切やん!と。それはもちろんそうなのですが!という前置きをして。

もちろんお客様が過ごされる室内環境ももちろん大切ですし、使いやすさ等の機能性、見た目の楽しさや美しさももちろんあった上で、です。外のしつらえが中に与える影響って本当に大きいんです。敷地の周辺状況は様々ですので、それに応じてしつらえを変えていく必要はあるのですが、どんな敷地にも個性があって、その個性を最大限に生かすための建物の配置であったり、外部空間でもあります。

外と中を一緒に計画する

最初に間取りを考えるとき、外部空間も一緒に考えるように僕たちはしています。外部というと中と切り離された印象を受けるのですが、そのあり方によって、内部で感じる印象は大きく変わります。最初にトータルで考えることで、作られた間取りが最大限に効果を発揮します。

例えば、外部に1本樹木を植えるだけで室内への光の差し込み方も変わります。木陰が室内に映りこむことで心理的に外部へ誘われる感覚がはたらくため、外部の要素が室内にもつながっていきます。そこではじめて通常よりも広いかも、という感覚を覚えます。

天井を下げて外に目を向ける

天井の高さでも感じ方は大きく変わります。あえて、天井を低くするという方法も1つです。低くしてしまうと圧迫感が出てしまうのではないか?と思われるかもしれません。ただ、外部空間と一緒に考えると案外そうとも言い切れません。僕たちは、外部空間を一緒に考えるとき、軒や庇を出した空間が大切だと考えています。それは、雨除けとなって動線の流れを良くしたり、夏の日差しを有効的に遮ったり、冬の日差しを取り入れたり、様々な効果を与えてくれます。低くした天井の高さと軒の高さ関係を揃えてあげることで、天井が続くような奥行きをつくって、外への拡がりを生み出します。

このとき座るような場所であったり、視座を落とすシーンを想定して計画すると、かなり有効的だったりします。座る行為は心が静的にはたらくため、天井が高いよりも低い方が落ち着きを生み出しやすかったりします。男性によくある、籠る部屋が欲しいというのが良い例だと思います。小さいけど籠れるということが大変落ち着くのです、やはりそれも心が静まっているからと言えます。もちろん自分の趣味に囲まれた心地よさからくるものでもあるのですが笑 

このように、普段暮らす場所は、常に外と関係しあっていることがわかります。だからこそ、外部空間も一緒に考えることが大切だと思っています。個人的には、住宅密集地よりも少し郊外の方がゆとりが持てて、心地良い家を計画しやすい傾向はあります。もちろん密集地でも心地良い家を計画できますが!また別の視点でもお話をしてみたいと思います。