NOTE

人と自然を中立するデザイン?
2020.3.13

あるお客様で庭のフェンスを作る計画があり、デザイン提案へ行ってきました。主観ですが、内容をとても気に入っていただけて、少し修正が必要ですが良かったなぁと。初めてお話を頂いたときは、フェンスってどうあるべきなんだろうと頭を巡らしました。

フェンスの必要性と関係性

僕は、フェンスというものを無いほうがいいのではないか?と基本的には考えています。あくまで基本的には。ただ、日本は特にそうなのでしょうが、都市・町の密集度の大小に伴い、お互いの住まいも密集していきます。もちろん距離も近くなります。南に大きな窓を設けると、自然光が入ってくるけど、お隣の目線も気になるという話もやはりでてきます。

ここでお隣との関係性も大事になってきます。自身もお隣も昔から何十年も住まわれていて、友達のようにお話をする関係であれば、もしかするとその目線も気にならなくなるかもしれない。ただ、引っ越しをしてきたりで、お隣との関係性が十分に構築できないことも十分にあります。特に最近は中古住宅を買ってリノベーション!というのも結構多いので、なおさら言えることだと。ということで、目線を遮る意味合いでフェンスを作るということはとても意味が大きいことだと感じます。やはりプライベートな場所は大事です。

目線と空気や水の流れをデザインする

僕がここで考えるのは、フェンスのあり方です。ただ単に完全に遮断してしまえばいいものか?ということ。それをしてしまうと空気の流れが止まるように、様々な要素をシャットアウトしてしまう恐れがあります。ではどうするか??

考えるのは、隙間をきちんと設けること。フェンスに隙間を設けるのは、木の場合は特に、水分による膨張があるため大事なことですが、それよりも目線を遮りすぎないように隙間をあけるというものです。足元目一杯まで塀にせず隙間を空ける。下に行くほど、地に近づくので水分が増えていくため、水分の逃げ場を作ってあげることがこの隙間の意味でもあります。そして空気も通います。圧迫感の低減にもなったり。また目線レベルでもなんとなく見えるけど見えないぐらいの状態をつくることが大切です。この塩梅はかなり難しいところでなかなか言葉にするのは難しいですが、また気になる場合はぜひ聞いてください。笑

人と自然を中立するデザイン

本当に些細なことかもしれませんが、人と自然の摂理をきちんとデザインによって中立を取ることで、隣の人との話のきっかけが生まれる可能性も十二分にあります。そうすると、自身が思っていた心理的なプライベートゾーンが少し拡がったような感覚を覚えるように思うのです。フェンスだけではなく、樹木による代用も十分言えることかもしれません。海外にいくと、家と家の間に境界線がないところもあります。結構近所同士でBBQをすることもあったり。BBQゾーンまであったり笑 半分笑い話ですけど、それぐらいコミュニティの近さがあるんだなぁと思います。日本は島国で密集するほど狭くなるのでとても難しい問題ではありますが、そういったデザインを大切にしていきたいです!