NOTE

抜け感の重要性
2019.10.2

“抜け感”という言葉が、より大切な時代になっているとよく感じています。

便利になって情報がより近くなったこと、SNSの普及により会わなくとも人との距離も近くなったこと、シェアリングエコノミー、シェアをすることが常識的になりつつあること。近くなったからこその、良い意味での逃げ場が大事なのでは?と思っています。

家づくりやお店づくり、どちらにおいても言えることなのですが、どこを拠点にしたいか、というのは本当に重要なことです。みなさん、様々な環境で暮らしているので、重要視したい部分も同様に様々です。

出勤が電車だから少しでも駅に近い方が良い、お子さんが産まれたから親の近くに住みたい、親の土地があるからそこで建てたい、ここから見える景色や風景が好きだからここで建てたい、など。田舎暮しは憧れるけど虫は嫌いだしマチから離れすぎるのも嫌だからこの場所に住みたいというのも最近はあるのかもしれません。

ただ、このどれにも共通することなのですが、どんな場所にも”抜け感”、というものが必要だと考えています。”抜け感”は様々なものに言い換えることができます。道路に対して、少し引いて建物を建ててあげる、これも抜け感です。周りが住宅街なので中庭で開いた空間を作った、これも抜け感です。親の土地に建てたけど、庭やリビング、寝室など、公私を考えて親との距離感を図った。これも抜け感です。

つながりたいときもあるし距離を置きたいときもある、これをきちんと選べるように空間を構成していくことが大切です。これは、家やお店、どちらでも言えることなのではないかと思います。設計をするときはこういったことをまず念頭に置いて考えています。