NOTE

素敵なシーン
2019.8.24

建物が完成した後、思ってもいない使われ方をするときがあります。それは決して悪いことでは無く、こういう使われ方もあったのかと、気付きを与えてくれる瞬間です。

こういったことの積み重ねが、空間をより成熟させていくきっかけになると思っています。

最近完成した物件で、竣工写真を撮影しているときのことです。美容室の入り口を入ったところなのですが、すぐ横にショップカードや書籍など、インフォメーションとしてのディスプレイスペースを設けていました。そこは足元に既存の基礎があったため、それを壊さないように新しく覆って保護して、少し椅子よりも高い棚のような作りとしました。写真撮影でその場所を撮影しようとしたときです。

子どもたちが、本をそこに置いて読んでいたり、座ったりして、子どもたちなりの使い方をしていました。実際そのシーンはとても優しく魅力的で、写真家の繁延あづささんもすかさず撮影してくださいました。

わたしたちは、実際に使われる方々がこう使ってくれるといいな、と思いながら空間を作っていますが、意外な使い方を特に子どもが発見しているのを見ると、なんだかとても穏やかな気持ちになります。良い場所になると良いなぁと願うばかりです。