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木の塀がある夫婦の庭


周囲の方々へ配慮しながら、庭を生かしたい

兵庫県加古川市にある、ある団地内にあるご住まい。ご年配のご夫婦のH様からご依頼をいただきました。

効率的な分譲計画ゆえに、隣との間合いが十分にはない住まい。

庭はあるものの、お隣の人の目線がどうしても気になる。

決して仲が悪いというわけではないけれど、安心感がほしい。

かといって、大きな塀をつくることでお隣に閉塞感は作りたくたくない。

そんな周囲の方々への配慮を踏まえたご要望でした。


丁寧につくることが閉塞感から心地よさへ

要望として木を使いたいとのことから、木をベースにした塀としました。

骨格となる柱については、柱をステンレス製の柱脚金物で固定し、地盤に最小限の独立基礎を設置して緊結。

骨格という構造さえもがきちんと整理されデザインされることを大切にしました。

そうすることで、お隣の方が塀を見たとしても、単なる塀ととらえるのではなく、借景となるような配慮としたのです。

それが、閉塞感から心地よさへつながり、お隣との円滑なコミュニケーションを大切にできました。


庭のある暮らしが楽しくなった

塀により安心感が生まれたことで、リビングと庭を一体的に使いやすくなりました。

これからは、庭づくりをもっとしていきたいと旦那さま。

塀ができたはずなのに、リビングが明るくなったというお話も印象的でした。

お打合せも毎回楽しくお話することができまして、本当にありがとうございました。



場所:兵庫県加古川市

用途:専用住宅

規模:木造2階建

延べ面積:

施工会社:株式会社高橋建設

写真:八木 健吾